恋心未来

休み時間。
「いくぜー」
校庭じゃ男子たちがサッカーをしている。もちろん女子はいない。だって女子はおしとやかにしないと怒られちゃうもん。だからもちろん私と希も見てるだけ。男子の格好をしてサッカーをしているのは桃代。隣の人から親しげに声をかけられている。
「桃代、大丈夫かな」
希は桃代のことをよく心配してる。まぁ、男子のフリをしてる友達がいたらそりゃ心配になるか。ガラス窓の空いているところからは涼しげな風が感じられる。その風でスカートが舞い上がる。抑えた。何も上品に。全てが「教えられた」こと。
「ポーン」強い音を立ててサッカーボールが飛んだ。そしてボールは風をきってガラスまでを超えた。そこからは覚えていない。
「キトさん!大丈夫!」
と言う声が響いたけれど目を開けられなかった。