永瑠くんに押されるまま、ソファへ座り用意されたお茶を飲んだ。
「たっつんが勝負とか言うからどうなるかと思ったけど、怪我なくて良かったよ」
皆でお茶を飲む中、大輝くんだけはお盆を抱きしめて胸を撫でていた。
……勝負っていう感じではなかったけど、怪我がないのはまあいいことにはかわりない。
「本気でくればいいものを……手、抜いたろ」
私の近くの肘掛けに座りなおした竜琉くんが雑に頭を撫でてきた。
「だ、だって……やっぱり……」
一方的に殴るのは性に合わない。
「ま、いいさお前はそれで。お前が殴らなくても、周りに俺らがいる」
「オレは遠慮なくやるし」
「ぼくもぼくもー!」
「僕もね」
心強い。自分が出来ないことを、補ってくれる仲間がいることは。
「……悠もお前らも、榊んとこ行く準備しておけよ。三日後に行くぞ。俺もなまった体、今少し悠にほぐしてもらったが、きっちりほぐさねぇとな」
「僕も運動不足だ」
「ならオレが相手してやるぜ、二人まとめて」
「じゃあぼくは悠ちんと見てる。ぼくはスケボーあれば強しだから」



