──暑い暑い言いながらも、竜琉くんを筆頭に私たちはD区の外れへとやって来た。
「皆で歩くのも楽しいね!」
「どこがだよ、遊びじゃねぇんだぞ」
「まあまあ、楽しみながら歩くのも大事だよ。ずっと険しい顔しててもしょうがないんだから」
「だよね、さすが大ちゃーん」
後ろを歩く三人の声は楽しそうなんだけど、周りは私が知るD区より荒れてる。
外灯は割れ、ガラスの破片が散らばっていたり、なぜそうなったのかガードレールの一部分がへこんでいたり。
壁や道路はスプレーアートだらけ。
人の気配も全くといってない。
「悠、全部とは言わねぇが大体の道や建物の把握をしておけよ」
「あ、うん」
細い道も結構あって、通ってきてはないけどいりくんでるのが分かる。
「んー僕があんまりこっちまで来ないからかな、こんなに重々しい感じの空気ただよってた?ここらへん」



