男装してるのにみんな距離が近いです



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全員で遠出をする当日──


「お、結べた!」

暑い日が続くのは当たり前だけど、喧嘩の最中横髪が視界に入ってくるとちょっと邪魔で……。
ギリギリだけど、ハーフアップの完成!
後ろを見てみると、本当にちょこっとだけ結べただけ。でもこれで横の髪が流れてこなくてすみそう。
外にいる時間がいつもより長そうだし、落ちてこないようピンつけとこ。


寄り道もあまりせず、合宿所へと向かえばすでに四人ともそろっていた。


「今日はハーフアップなんだね悠。かわいいね」

え?

「かわいいだぁ?」

私も涼くんと同じこと思った。
私は男装中なのに、かわいいって言われるとは考えてなかったし。

「あら。僕のお口が勝手に」
「はっ、かわいいなんて男が言われてもうれしかねぇだろ」
「そうかもだけど、似合ってるよ!悠ちんかわいい顔してるからよりかわいさアップしてる!ね、たつるん!」

「あ?」

テーブルに寄りかかる竜琉くんは、腕を組みながら私をちらっと見て、目を伏せた。

「悪くねぇな」
「ほらっ!そんなかわいい悠ちんとお出かけ!行こう!」