男装してるのにみんな距離が近いです


なるほど。だから、私の隣にいる竜琉くんを見て一瞬にして顔色が変わったんだ。
涼くんの聞き込みの順調さもランクを聞いて納得。
Dランク相手に自分のレベル分かってたら簡単には喧嘩は売れやしないもんね。
圧だけで勝てるわけだ。

竜琉くんの場合、ただ立ってるだけで存在感すごいし。滅多に喧嘩なんてしないんだろうな。

「……ま、アールなんてもんあってもなくてもかわらねぇ気はするが、むだな喧嘩をしなくて済むことは数少ない利点だな」
「やっぱそうだよね」

私もDに上がっておけば、女顔だと……いや女子だけど、なめられずに済むようになったりするのかな。

「こっちの方は行ったか?」
「ううんまだ。だからそっちに──」

行こう、と言おうとした時、後ろから声をかけられた。


「あ、あの!」

振り向けば、D区では珍しい、きちっと学ランを着た真面目そうな男の子がいた。