「お前、家このへんなの?」
「え?ああ、まあ」
「なら、どっか自販機知らねぇ?」
喉がかわいたという涼くんを連れて、私はすぐ近くの小さな公園へと案内した。
「ほらよ」
「え?……おわっ!?」
ベンチに座っていると、投げられた缶ジュースが私めがけて飛んできた。咄嗟にキャッチしてスケボーに座る涼くんのことを見れば、すでにプルタブを開けて飲もうとしていた。
「オレだけ飲むのも、って思っただけだ。金はいらねぇ」
本当、涼くんを見てるとツンデレの意味が分かる。
言葉はぶっきらぼうでも、照れくさいのか耳は赤いから。
「さんきゅ。もらっておくよ」
「お、おう」
男の子らしさを演じつつ、お礼を告げたつもりだったんだけど……ちらっと見られたかと思いきやもっと赤くなっちゃってた。
……見た目によらず、照れ屋なのかな。
おごりのジュースにありがたみを感じながら私もプルタブを開けた。
「つか会った時からずっと思ってたんだけどよ、お前さ……」
「っなに」



