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「よっと」
大きめの水たまりをとびこえ、着地。
午前中、降っていた雨のせいで道が水たまりが残っていた。
本当は一日降る予報だったから、D区に行けないかと思ってたけど、少しだけ降ってすっかりやんだから、空にはうっすらと虹が見える。
晴れてからすぐ外に出てきて良かった。
一応撮っとこうかな。
夏休みの思い出の一つとして。
横向きがいいかな、なんてスマホの向きをかえて、シャッターを押そうとした──
「っは!?」
「え!?」
それと同時にカメラのフレーム内に誰かが飛んで入ってきた。
「涼くん?」
「お前、こんなとこで何してんだよ」
スケボーからおりて、涼くんは私のもとへとだるそうに歩いてくる。
「雨がやんだから聞き込みにだけでもと思ってたら、虹が出てたから撮ってたんだ」
「ふーん」
「涼くんはスケボーしてたの?」
「ああ。永瑠のやつも一緒にやってんだけどな。あいつどっか行きやがった。いつも勝手に消えるから探しもしねぇけどな」
「そ、そうなんだ……」
自由人だな、永瑠くん。



