男装してるのにみんな距離が近いです


「……ああ、いや。いつもやってることだから、改めてお礼を言われると、照れくさいなって。D区にいても、普段の生活でも、感謝されることなんてあまりないから。……嬉しくてさ」

一旦ポットを戻してくると、照れ笑いしながら奥の部屋へ行った大輝くん。
すぐに自分のグラスを持ちながら戻ってきて、定位置である私の向かい斜めへ座った。

「そういえば、悠は漫画とかアニメを喧嘩の参考にしてるって言ってたよね」
「うん、毎日読み返したりしてるんだ」
「へぇ、ちなみにどんなのみてるの?」
「最近はね……」

お茶を飲みながら、いくつか参考になる漫画とアニメをあげてれいると、大輝くんが何か思い出したような顔をした。

「今あげてた中にいくつか実写化してるやつあるよね?」
「え?そうなの?」
「あれ、もしかして実写は観ない派だったりする?」
「ううん、そんなことはないんだけど……知らなかった。今日帰ったら検索してみようかな」