「くっ!」
くやしそうに地面をたたく大輝くんに、涼くんは食べながらいぶかしげな顔をする。
「バカかよ」
「バカでもなんでもいい!今のは僕だけに向けられた笑顔だったから残しておきたかったんだ……」
「大ちゃん、落ち込むのもいいけどハンバーガー冷めちゃうよ?ぼくに食べられちゃうよ?」
大輝くんのハンバーガーが入った袋をあさり匂いをかいでる永瑠くんは、いい匂いなのか目を輝かせる。
「待って、今立ち直ってみせるから」
「一悠、そこのやつくれ」
唯一、全く大輝くんのことを気にしてない竜琉くんは食べることに専念してる。
──無事に大輝くんも立ち直り、皆が食べ終わると、
「はー美味しかったぁ。休憩したらスケボーしようね」
全員のハンバーガーを一口ずつもらっていた永瑠くんはお腹をたたき私の膝へ寝転がった。
下を向けば大きな目と目が合って、にこりと微笑まれる。……かわいいなぁ。
「膝枕さいこー。でも悠ちん」
「ん?」
「……ぼく以外に膝枕はしちゃイヤだからね」
急に声のトーンもかわいらしい顔も変わるから、不覚にもドキッとしてしまった。



