男装してるのにみんな距離が近いです


夏休みの宿題が終わらなかった涼くんの話や、徹夜になった永瑠くんの話を聞いたりして歩いていると、永瑠くんが何か思い出したのか『あ!』と大きな声をあげて立ち止まった。

私たちもどうしたのかと顔を見合わせ、一緒に立ち止まる。

「そういえばさ、涼ちん……」
「んだよ」
「悠ちんが女の子ってことを今考えると……合宿所でシャワー誘ったのやばやばだよね」

そういえばそんなことがあった。

「んなっ……!?あ、あれは……その、竜琉が最初に誘ったんだろ!?」
「俺?俺は浴びるかってきいただけだ」
「涼ちんが"お前も浴びろよ"って言ったんだよ!そうだよね!たつるん」

動揺する涼くんへ構わず、うんうん、と深く竜琉くんが頷く。
大輝くんはひとりで『そんな会話を聞いた気がする』『確かに今思うとやばいかも?』とつぶやいている。

「なんでそんな会話覚えてやがんだお前らは……つかそれは、一悠が女子って知らなかったからだろ!?知ってたら言わねぇし!」