男装してるのにみんな距離が近いです


「……ん」

わけの分からない勝ち誇った様子の永瑠くんの話から、竜琉くんが両手を広げ始め、来いと手招きされる。

「ならば僕も便乗」

なぜか白衣ごと広げる大輝くんに……

「ちっ、仕方ねぇな」

言葉は嫌そうなのに、顔がすでに赤い涼くんも小さく手を広げる。
要は私から来いという……こと。
って、いやいやいや!無理でしょ!!
なんでこんなことになってるの!?

大輝くんはともかく、竜琉くんや涼くんまで!

「えーと……その……また!チャットの方でね、ね!」

じわしわと後ろへと下がり、私は家のドアを開けてそっこうで入った。
ドアを盾に顔だけを出し、

「またね!」

誰にもなにも言わせぬままドアを閉めた。

ふぅ……。
ゆっくりと穴をのぞけばまだいる四人。
しゅぼんとする竜琉くんたちに対して、永瑠くんはとびはねて笑ってる。
それに……大輝くんが何か話したのが見え、皆とぼとぼと歩き出した。
帰ろって言ったんだろうな。

「……はぁ、なんか色々びっくりすることばかりの日だな、今日は」

焦りからだけではないドキドキを感じつつ、私は部屋へと向かった。