男装してるのにみんな距離が近いです


「……あはは、ごめんね」
「秘密ってことはねぇよな、ここまできて」

涼くんに目を細められ、半ばにらまれるも私は胸の前で手を振った。

「そんなこと言わないよっ」

咳払いをひとつして、私は自己紹介をした。

「……改めまして、立花一悠です」

「ほぇー、悠ちん一悠って言うんだ!かーわいっ」
「だから悠だったんだね。納得だよ」
「ふーん。で、オレらはなんて呼べばいいんだよ」

呼び方かぁ……もう皆からは悠呼びされることに慣れたし、皆もその呼び方に慣れてるだろうから、無理に変える必要はないんじゃないかな。

「私は、悠のままで構わないよ?」

意外と呼び方変えるのって、クセみたいなもので中々難しいかもしれないしね。
だけど皆はその場でうなりながら悩みだした。

「……一悠ちん、もありっちゃあり。でもなぁ」
「ならオレは今まで通りにする」
「僕もお言葉に甘えて変えずにいこうかな。たっつんはどうするの?」