男装してるのにみんな距離が近いです


「……そりゃたっつんのおめがねにもかなうわけだよね。そんな悠に僕、花丸書いてもらったのすごくない?」

白衣のポケットを見せる大輝くん。
私が翠花のもとへ行く前に『書いて書いて』と頼まれてかいた花丸。……やっぱり油性だからばっちり残ってる。

「大ちゃん白衣に花丸目立ちすぎ!でもおもろいからノープロブレム!」
「でしょー」

大輝くん本人がよければ、問題ないのは分かるけど……大輝くんって花丸好きなのかな?




──私のことが色々とバレ、そして家も今皆に知られた、という。

「わーい、悠ちんのお家が知れたー!ぼくといっぱい遊んでね!」
「つか、オレずっと気になってたんだけどよ……悠」
「何?」
「お前本名は?家に来てみりゃ名字くらい……と思いきや表札ねぇし。珍しく竜琉もきかねぇし?オレだけ気にしてたわけ?」

あ……。
竜琉くんは別に気にしてなかったのか表情はかわらない。だけど私たちは涼くんの言葉に"そういえばそうだった……"という視線をかわした。