そんな逃げる永瑠くんたちと追いかける涼くんの間をうまく通って、竜琉くんが私のもとへと歩み寄ってくる。
「相変わらず騒がしい奴らだな」
「……う、うん」
なんか皆の前で制服、しかもスカート姿で接してると変にそわそわするというか……。
恥ずかしいさと男装していた申し訳なさが込み上げてくる。
だから今、顔を隠せるハイネックがものすごく欲しい。
「もともと女顔って言われてたのが本当にそうだったってだけだろ。それに、D区へ来るのに男装したのはいい判断だったんじゃねぇのか。んな格好で喧嘩はろくに出来ねぇからな」
「竜琉くん……」
そっぽを向かれたまま話していても、竜琉くんの言葉で気持ちがわずかに軽くなったのを感じた。
「ま、声をかけた時に見抜けなかったのは俺も正直驚きだけど」
「ご、ごめん」
「別に謝んなくていい。お前は……親友でも家族でも、誰かのために動ける。物理的に傷つくことを恐れずに。それは簡単に出来ることじゃねぇよ」



