男装してるのにみんな距離が近いです


竜琉くんにすごいと拍手をする大輝くんと、固まったまま動かなくなっている涼くんを面白がってつついてる永瑠くん。

「……正直僕はたっつんみたいに見抜けてなかったからびっくり」
「ご、ごめんね」

男装を貫けたと思っていた私を殴りたい。油断するなと。

「そんなそんなっ、可愛い顔してるなぁと思ってたからむしろ女の子で良かった、かな?うん、良かったよ!」

首をかしげた後、大きく頷く大輝くんに永瑠くんも同意するかのように頷く。
そして未だ固まる涼くんをはさむように二人は立った。

「悠、かわいいよね。涼」
「し、知らねぇ」
「素直に悠ちんにかわいいって言えばいいのに」
「だから知らねぇ」
「ふーん!じゃあ、かわいくないんだ!」
「かわいいに決ま……って……はぁ!?何言わせんだ永瑠!!」
「やーい引っかかった!引っかかった!逃げろー大ちゃん!」

いいのか悪いのか、永瑠くんと大輝くんの作戦?にまんまと引っかかってしまった涼くんは二人を追いかけはじめ『待てこら!』と私の周りを走り出した。