「すっかり足も治ったな」
「暑い中お疲れさま、お茶あるよ」
「お前も……す、座れよ」
……良かった。皆いてくれて。
「悠ちんもお茶飲もっ」
先にソファの方へと戻る永瑠くんについて行き、私は座らず立ち止まった。
それを不思議に思ったのか、竜琉くんが私を見つめた。
「どうした」
「うん……ちょっと皆にあいさつしたくて」
「は?あいさつ?」
「なんの?」
意味わからないといいたげな涼くんと、首をかしげる永瑠くん。
もちろん、竜琉くんも大輝くんもなんだと眉を寄せた。
「ペンダント、取り戻せたから。ちゃんとお礼が言いたくて」
「律儀だね、悠ってば」
けらけらっと笑う大輝くんに、私はぎこちない笑みを返す。
「すごく濃い毎日を過ごしたし、楽しい思い出も作れた。きっかけはどうあれ、短い間でも皆と一緒にいれて楽しかったよ。……本当にありがとう」
「え、え?……待ってよ、その言い方だとなんかもうD区に来ないみたいに聞こえちゃうよ?」
困った顔をする永瑠くんの言葉を否定せずに眉を下げれば、ゆっくりと涼くんが立ち上がった。



