「大輝、よく人前でんな顔出来んなぁ……」
「やる時はやらないと」
「あははは!」
涼くんと永瑠くんは変顔をスマホにおさめていた。
寝る時間がせまってくると、今度は"えるるんのこわぁいお話"と言って部屋を暗くし、永瑠くんは自身の顔を懐中電灯で照らしながら話し始めた。
「これはぼくが実際体験した話でね──帰り道に暗くなってきたからって急いでたら、後ろから自転車のベルの音がしたの。それも小さく……それでね、振り向いてみたんだ。だけど振り向くと音は消えて、また歩くと後ろからはまたベルが鳴って……」
地味に怖さが出る話に、大輝くんが私の横にぴったりとくっつき、竜琉くんは膝に頭を乗せてきた。
「だけど振り向くと消えてしまう。なんでだろうと思って耳をすませてみたの……誰か、いるのかなって」
「だ、誰もいるわけねぇだろ」
雰囲気が増す中、私の背中にぴとりとくっついてきたのは涼くん。怖くなさそうだけど、やっぱり怖いよね。
「思い切ってベルの音が鳴る場所をのぞけば……そこには!」



