「難しい?」
「ま、最初だけはなんだってそうだろ。慣れりゃなんでもやりたくなるし、出来るようになる。……なんだよ、興味あんのか?」
「前に、永瑠くんのに乗せてもらったけど手離されたら転びそうで」
背中を押された時は急すぎてそんなこと考えるひまなかったけど、今思うと私よく転んだり落ちたりしなかったな……。
「転ぶのがこわいってのは分かるけどな。ほら」
「え?」
「支えてやるから、乗るだけ乗ってみろよ。怪我しててもこれくらいならいいだろ」
意外にも差し出された両手。
ひかえめに手をだせばつかまれ、そのままボードへと乗った。
「へぇ……」
「あ?」
「わぁお。悠に向けてた顔、急にこわくなっちゃった」
涼くんの後ろから顔を出した大輝くんはにらまれても笑っている。
「涼のボードに僕は乗せてもらったことないような……。しかも悠の手握るなんて」
「し、知るかんなこと!お前は永瑠の乗っとけよ!」
「今はほら、たっつんだから」
と、大輝くんが指さす方を見れば、ひとりでスイスイ乗りこなしてる竜琉くんがいた。
た、竜琉くんスケボー出来るんだ。
まぁ、何してもこなせそうだもんね。



