男装してるのにみんな距離が近いです



──ペンダントを取り返した私たちは、ひとけがないところへ一度移動しひと休み。
皆が飲み物を飲む中、私はひとり手のひらのペンダントを見つめていた。

「僕たちの後ろからは誰もついてきたりしてないね。大丈夫そう」
「いてもオレが倒すけどな」
「ぼくたちの強さ分かってるんだからもう来ないと思うけどねー」

カランカラン、と空の缶をゴミ箱へ投げ入れていく音がした。

「行くか。でもその前に」
「……おわっ」

体が持ち上げられ、何事かと思って顔を上げれば竜琉くんが私を抱えていた。

「お前、よく足くじいたままやったな」

「え!?悠ちん、いつ!?」
「ああ……実は二人がスケボーで行ってくれる前……柵から飛び下りた時」

普通に歩いて見せてたし、バレてないかと思ってたのに。竜琉くんは気付いてたらしい。

「たっつんの目は誤魔化せないね。さすが。でも悠、足は大丈夫?」
「……どうする、合宿所に戻れば簡単な処置は──」

大輝くんに大丈夫という意味で頷き、竜琉くんの言葉が終わる前に、私は首を横に振った。