おっと、つい竜琉くんの強さに顔がゆるんじゃった。
「竜琉くん、強いでしょ?」
「それは、どうかな」
「自分だけ汚れてるのによく言うよっ」
私にかかってくる前から乱れてた息も髪も、もっと乱れてる。
それに私が受け止める拳に威力がない。
「どうでもいいね、君に勝てれば!俺の仲間に出来る!」
「だから言ってるでしょ。君に興味ない……って!」
私の実力を見ると言われた時、竜琉くんの前髪をかすったあののけぞりながら蹴りが、榊くんの顎へと入った。
すると、よろめいた榊くんのポケットからペンダントがこぼれ落ちていく。
──っ!
それを見逃さず、私と榊くんが手を伸ばした。
「お前のじゃねぇだろ、それはよ!!」
「手ェ伸ばしてんじゃねーよ!!」
背中に竜琉くんの蹴りが、お腹へ涼くんが蹴りが入り、前後からの同時攻撃によって榊くんは地面に倒れ込んだ。



