そこまで竜琉くんは考えて、読んでいた。
先読みして……だから慌てず対処出来てるんだこの状況に。
私は自転車で離された瞬間、一瞬でも足を止めてしまったというのに。
その先読みに、対応して動ける皆も竜琉くんも本当にすごい。
だけど今は感動してる場合じゃない。感動はあとでいくらでも出来るんだから──
落ち合う場所、だだっ広い駐車場みたいなところに、私たちは先に着いた。廃車が何台かあるだけで、あとは雑草だらけ。
「……そろそろだな」
息を整える間もなく、竜琉くんが見つめた道の先から、自転車の二人組がやって来た。その後ろから涼くんも見えて。
他の道に入らないように、先回りした永瑠くんは二人組の前から姿を出した。
必然的にかわすしかない二人は私たちのもとへ。
私の顔を見るなり、不良くんたちは逃げ場を探す。だけど後ろからは涼くんたちがいるから行けない。
「ペ、ペンダントをあの女子からとったのこいつだ!おれは自転車こいでただけだしな」
ペンダントを持っているひとりを指差し、もうひとりは汗をにじませる。



