「邪魔しないでよねっ……」
今、私の前を、私の大事な親友の、大事な物を持ってる人がいるんだから。
絶対に逃すもんか──!!
根性で食らいついていき、少しは大きく見えてきた後ろ姿を追って角を曲がった。
だけど、
「……ッ!?」
自転車!?
ひとり、ここで待ち構えていたのか自転車で二人乗りをしながらこちらを振り向いている。
やられた……でもっ──
「そんなんで撒けると思ってんじゃねぇよっ!」
「ぬかしてやんよ!」
再び走ろうとした時、左右から二人……スケボーに乗った涼くんと永瑠くんが同時に私の横すれすれを通り過ぎて行った。
風をきりながら『任せろ』とこの一言も同時に言って。
「悠!」
「竜琉くん!」
「来い!」
違う道から竜琉くんと大輝くんがやってきて、手招きする。囲んできた不良くんたちたはもう片付いたんだろう。
すぐに合流し私たちはまた走った。
「あいつらが俺らを撒こうとした時、二人にはうまく誘導して落ち合う場所を伝えてある。ショートカットしてそこに先回りするぞ」
「うん!」



