構えた途端、竜琉くんと大輝くんが私の前にいる不良くんたちを蹴り飛ばした。
いっきに開けた道。
「ここは僕たちが引き受けるよ」
笑いながら花丸が書いてある白衣をひるがえす大輝くんと、行け、と竜琉くんに合図され、私は頷いて走り出した。
ペンダントを手に逃げる不良くんの姿は小さくなっていて、必死に目を見開き追いかける。
細道に入ったり、壁や柵をうまくのぼったりしながら。
ここいらに詳しい相手と、土地勘のない私ではうまく道を利用されたら、距離は離されていくばかり。
「っ……!」
こう何度も柵を飛びおりていては、足にもひびく。
すぐに走らなければいけないのに。これ以上離されては見失いかねない。
なのに──
私が走る道にまたも通せんぼう。
道をさえぎるように不良くんたちが出てきてしまった。
私をとめる気なんだろうけど、ここで足を止めるわけにはいかない。
どうせ私が止まるだろうと、思って待ち構えてるところ悪いけど……
私は足止めなんて、食らわない!
スピードをゆるめることなく不良くんたちのもとへ走り、驚いてるすきに足の間を通り抜け、私はまた走り出した。



