余計なことまで言ったのか、榊くんの視線はその男の子へと向くと、男の子は誰かの背中へと隠れた。
「はっ、見えすいた演技でだませると思ったのか?……ツメがあめぇんだよ」
榊くんから笑みが消え、今度は竜琉くんが余裕の笑みを浮かべれば、榊くんは唇を噛んだ。
「さっすがぼくたちのそうちょ!」
「総長ね。ま、たっつんならこれくらい普通だよ」
かっこいい……竜琉くんの言うこと全てが当たってるんだ。
だからだろう、榊くんはだるそうにしながら竜琉くんをにらみつける。
「はぁーあ。俺、弱いやつ相手にしたくないんだよね。つまらないから。そこの君さ、そんな細い腕して、ランクは?」
指差されたのは私だった。
「……Aだけど」
「A?残念だけど、話にならないじゃん。ねぇ柳井戸竜琉、君のところはAランクの子がいるわけ?」
「お前にだってAどころかCランクの奴がいるはずだろ。……例の真面目野郎とかな」
わざとらしくつけられた一言に、榊くんの眉がぴくりと反応し、隠れていた男の子の肩がはねる。



