「ふーん、なるほど。まずはバレンタインとホワイトデーの装飾からか。次に春休み期間の桜のイベント。初夏のあじさい祭りに、夏休みの催し、秋のミニコンサートと冬のクリスマス。それに絡めてレストランやブライダルもフェアを企画するのか。こりゃ、なかなかですな」
資料を見ながら半分おどけたように言って、大森は胸を反らした。
「でもその分やりがいは大盛りだ。大森だけに」
シン……と静けさが広がり、大森が咳払いする。
「とにかくさ、この3人でまた大成功を収めようじゃないの。舞台はこのホテルの全てだ。腕が鳴るぜ」
「そうだな。長期にわたってのプロジェクトになる。よろしく頼む」
「もっちろん。花穂ちゃんもね」
大森に笑顔を向けられて、花穂も「はい」と頷いた。
美味しいフランス料理を味わいながら、花穂の頭の中は早くも空間デザインのことでいっぱいになる。
(これから色んな場所にいって感覚を養っていこう。ホテルやレストラン、ガーデンや、あとどこだろう? ちょうどクリスマスシーズンだから、街のイルミネーションを見るだけでも参考になりそう)
デザインは考え始める時が一番楽しい。
花穂は終始笑顔で食事を楽しみながら、デザインを思い描いていた。
資料を見ながら半分おどけたように言って、大森は胸を反らした。
「でもその分やりがいは大盛りだ。大森だけに」
シン……と静けさが広がり、大森が咳払いする。
「とにかくさ、この3人でまた大成功を収めようじゃないの。舞台はこのホテルの全てだ。腕が鳴るぜ」
「そうだな。長期にわたってのプロジェクトになる。よろしく頼む」
「もっちろん。花穂ちゃんもね」
大森に笑顔を向けられて、花穂も「はい」と頷いた。
美味しいフランス料理を味わいながら、花穂の頭の中は早くも空間デザインのことでいっぱいになる。
(これから色んな場所にいって感覚を養っていこう。ホテルやレストラン、ガーデンや、あとどこだろう? ちょうどクリスマスシーズンだから、街のイルミネーションを見るだけでも参考になりそう)
デザインは考え始める時が一番楽しい。
花穂は終始笑顔で食事を楽しみながら、デザインを思い描いていた。



