定時になると、皆で居酒屋に移動する。
広い和室を貸し切って、織江の送別会が始まった。
「織江さん、今まで本当にありがとうございました」
クリエイティブ部のデザイナーたちからの花束を、代表して花穂が手渡す。
「ありがとう!みんなと一緒に仕事ができて、私もとっても楽しかった。会社は違うけど同じ空間デザイナー同士、これからもがんばろうね。離れていても、私はみんなの活躍をずっと見守っています」
花穂は込み上げる涙をグッとこらえた。
「織江、これは俺たち同期から。酒豪の織江に、日本酒飲み比べセットとおつまみの詰め合わせ」
そう言って大森が、大きな箱を差し出す。
「ちょっと、私のイメージどうなってるの? でもありがとう。なんだかんだ嬉しいわ」
「だろ? これからは外で酔いつぶれないで、旦那さんと宅飲みしろよ。ペアグラスも入ってるからさ」
「そうなんだ! ありがとう、みんな」
そのあとは織江を囲んで楽しく盛り上がる。
「結婚式はいつなんですか?」
「来年の春に身内だけの挙式と食事会をするんだけど、改めてパーティーを開くから、みんなも来てくれると嬉しいわ」
「もちろんです。綺麗だろうなー、織江さんのウェディングドレス姿。楽しみにしてますね」
「ありがとう!」
最後まで涙は見せずに笑顔でお別れしよう。
花穂はそう思いながら、明るく振る舞っていた。
(織江さんが安心して次の会社に行けるように。それに私だって織江さんを応援したいから。いつまでも守ってもらってばかりじゃいられない)
賑やかにおしゃべりしつつ、楽しい時間はあっという間に終わりに近づく。
幹事の花穂は部屋を抜け出し、会計の為にレジへ向かった。
広い和室を貸し切って、織江の送別会が始まった。
「織江さん、今まで本当にありがとうございました」
クリエイティブ部のデザイナーたちからの花束を、代表して花穂が手渡す。
「ありがとう!みんなと一緒に仕事ができて、私もとっても楽しかった。会社は違うけど同じ空間デザイナー同士、これからもがんばろうね。離れていても、私はみんなの活躍をずっと見守っています」
花穂は込み上げる涙をグッとこらえた。
「織江、これは俺たち同期から。酒豪の織江に、日本酒飲み比べセットとおつまみの詰め合わせ」
そう言って大森が、大きな箱を差し出す。
「ちょっと、私のイメージどうなってるの? でもありがとう。なんだかんだ嬉しいわ」
「だろ? これからは外で酔いつぶれないで、旦那さんと宅飲みしろよ。ペアグラスも入ってるからさ」
「そうなんだ! ありがとう、みんな」
そのあとは織江を囲んで楽しく盛り上がる。
「結婚式はいつなんですか?」
「来年の春に身内だけの挙式と食事会をするんだけど、改めてパーティーを開くから、みんなも来てくれると嬉しいわ」
「もちろんです。綺麗だろうなー、織江さんのウェディングドレス姿。楽しみにしてますね」
「ありがとう!」
最後まで涙は見せずに笑顔でお別れしよう。
花穂はそう思いながら、明るく振る舞っていた。
(織江さんが安心して次の会社に行けるように。それに私だって織江さんを応援したいから。いつまでも守ってもらってばかりじゃいられない)
賑やかにおしゃべりしつつ、楽しい時間はあっという間に終わりに近づく。
幹事の花穂は部屋を抜け出し、会計の為にレジへ向かった。



