「はあ、すごかった」
人々は笑顔で惜しみない拍手を贈る。
その様子を一番後ろで見守っていた花穂は、ようやくホッと肩の力を抜いた。
「やったわね、花穂」
織江が労うように花穂にハグをする。
「はい。ありがとうございます、織江さん」
場内に照明が戻り、ステージで支配人の挨拶が始まると、機械を操作していた大森が二人のもとに来る。
「織江、花穂ちゃん、お疲れー。大成功じゃない?」
そう言う大森に続いて、大地もやって来た。
「成功して当たり前だ」
「ひゃー、さすがは自信家の大地くん。俺に失敗の文字はない、ってか?」
「ある訳がない」
「うひゃっ。俺なんて失敗の連続ですがね」
「自慢気に言うな」
そうこうしているうちに乾杯が終わり、食事と歓談の時間になる。
だがゲストは料理が並ぶカウンターよりも、オーロラの前で写真を撮ったり、光る絨毯を踏みしめてキラキラと煌めく残光を楽しんでいた。
ステージにも、夜空に瞬く星と共に『 The 50th Anniversary Ceremony of Hotel Céleste』の文字が浮かび、記念撮影する人が集まってくる。
「SNSへの投稿も期待できるな」
大地の言葉に花穂たちが頷いていると、須崎副支配人がやって来た。
「皆様、本日は誠にありがとうございました。おかげさまでお客様にも大変喜ばれています。隣のお部屋にお食事をご用意しました。どうぞこちらへ」
「はい、ありがとうございます」
案内されて、4人は隣の小さな宴会場へ行く。
丸テーブルには、綺麗に盛り付けられた食事が並んでいた。
「ではでは、プロジェクトの大成功を祝して。乾杯!」
大森の音頭でグラスを掲げる。
「はあ、うまい。成功のあとのビールは最高!」
「大森、酔うなよ。撤収作業も残ってるし、その前になにか機材トラブルがあるかもしれない」
「はいよー」
そう言いつつ、大森はグイグイとビールを飲み干す。
気を利かせたウエイターが2杯目のジョッキを持って来てくれ、大地は、やれやれとため息をついた。
人々は笑顔で惜しみない拍手を贈る。
その様子を一番後ろで見守っていた花穂は、ようやくホッと肩の力を抜いた。
「やったわね、花穂」
織江が労うように花穂にハグをする。
「はい。ありがとうございます、織江さん」
場内に照明が戻り、ステージで支配人の挨拶が始まると、機械を操作していた大森が二人のもとに来る。
「織江、花穂ちゃん、お疲れー。大成功じゃない?」
そう言う大森に続いて、大地もやって来た。
「成功して当たり前だ」
「ひゃー、さすがは自信家の大地くん。俺に失敗の文字はない、ってか?」
「ある訳がない」
「うひゃっ。俺なんて失敗の連続ですがね」
「自慢気に言うな」
そうこうしているうちに乾杯が終わり、食事と歓談の時間になる。
だがゲストは料理が並ぶカウンターよりも、オーロラの前で写真を撮ったり、光る絨毯を踏みしめてキラキラと煌めく残光を楽しんでいた。
ステージにも、夜空に瞬く星と共に『 The 50th Anniversary Ceremony of Hotel Céleste』の文字が浮かび、記念撮影する人が集まってくる。
「SNSへの投稿も期待できるな」
大地の言葉に花穂たちが頷いていると、須崎副支配人がやって来た。
「皆様、本日は誠にありがとうございました。おかげさまでお客様にも大変喜ばれています。隣のお部屋にお食事をご用意しました。どうぞこちらへ」
「はい、ありがとうございます」
案内されて、4人は隣の小さな宴会場へ行く。
丸テーブルには、綺麗に盛り付けられた食事が並んでいた。
「ではでは、プロジェクトの大成功を祝して。乾杯!」
大森の音頭でグラスを掲げる。
「はあ、うまい。成功のあとのビールは最高!」
「大森、酔うなよ。撤収作業も残ってるし、その前になにか機材トラブルがあるかもしれない」
「はいよー」
そう言いつつ、大森はグイグイとビールを飲み干す。
気を利かせたウエイターが2杯目のジョッキを持って来てくれ、大地は、やれやれとため息をついた。



