伝説の最強美少女。ただし(引きこもりコミュ障付き)

『拙者落ち着いたでござる』


「それは良かったです……っ!」


こ、こやつ……まだ笑っておる……。


『そんなに……そんなにっ、人の失態が面白いか!!』

「ぶふっっ!!」


もう泣いてしまいそう……


「え、えっと……理人さん? ……あの、この人は朝日向さんで……合ってます、よね?」

「はい、合ってます」

「あの……印象が全く違うような気がするのですが……」

『平にご容赦を!! 平にご容赦を!!』

「なぜ彼女は土下座を?」

「はて?」


いや、はて?じゃないので。
身バレだよ! 身バレだよ?!
許しを乞うて内密にしてもらわなければ!!


『ああぁ……きっとこの秘密を守るためにパシリにされるんだ……。焼きそばパンとか買って来いって言われるんだ……。四つん這いにさせられて足を乗せられるんだ……。外の世界なんて出るもんじゃなかったんだ…………』

「……被害妄想激しいですね、彼女……」


こうなったのも全部悠のせいだ!


『おのれ湊! 歩く度にタンスに小指ぶつける呪いにかかってしまえばいいんだ!! ふははははははは! っゲホッっゴホッ! ぐおえぇ……!』


な、なんだよ……
なんだよその可哀想なものを見る目は!!