親友のキミと、あと1ミリの恋



「そういえば昨日さ、部活で先輩から新しい技を教えてもらったんだ。だから今度、美波も体育館まで見に来いよ!」


晴人が、朗らかな声で話す。


私がバスケ部である晴人の練習を見に行くのは、昔からの当たり前。何も特別なことじゃない、と彼は思っているのだろう。


その無邪気さが、いつも私の胸を締めつける。


そう思いながら歩いていると、けたたましいエンジンの音が背後から響き渡った。


「えっ?」


反射的に振り返ると、トラックが私たちを追い越そうとすぐ近くまで迫ってきていた。


「美波、危ない!」


晴人の、いつもとは違う鋭い声が響く。