蒼銀の花嫁 〜捨てられ姫は神獣の番〜




 言葉は優しげでも、そこには棘があった。
 けれど、セレナは淡く笑って答える。


「私には、あちらの暮らしが合っていたのだと思います」

「まぁ、せいぜい役目を“確認されて”、また元の生活に戻るといいわ。そうね、ほんの短い間だけ、王宮の空気を味わっておきなさいな」

 彼女の目には、“セレナはすぐに退けられる存在”と決めつける色があった。
 セレナは何も言わず、その場を去った。