蒼銀の花嫁 〜捨てられ姫は神獣の番〜




 「……君は、もう“ただ守られる側”にはいられないことを、分かっているんだな」

 「はい。怖いけど、それでも……知らずにいることの方が、もっと怖いから」


 その答えに、ロズベルドが静かに目を細めた。


 「よろしいでしょう。封印の地――“黎明の境界”へ。
 あの地でしか分からない“真実”があるのです」


 アグレイスは一度だけ目を閉じ、そして頷いた。