「目覚めたか……銀月の巫女の血。面白くなってきたな」 低く囁かれる声と共に、冷たい風が塔の頂から吹き下ろす。 夜はまだ終わらない。 セレナの中の力と、王国に秘められた過去が、やがて大きな渦を呼ぶ――。 けれどふたりの想いは確かに重なり、運命に抗う力となりつつあった。