蒼銀の花嫁 〜捨てられ姫は神獣の番〜




 轟音とともに草原の空が裂け、深紅の裂け目が広がる。
 風景が黒く染まり、銀の草は枯れていく。

 セレナは思わず叫ぶ。


 「なにが起きているの!? ねえ、待って、行かないで――!」


 少女の姿が霞んでいく。
 それでも、彼女は最後に一言だけ、セレナの胸に刻むように残した。


 「“番”は縛るだけじゃない。
 誓いは、愛に変えることができる――あなた次第よ」


 そして、夢は砕けた。