蒼銀の花嫁 〜捨てられ姫は神獣の番〜




 数日後。王都の外れ。

 月夜の静寂を破って、森の奥から奇妙な咆哮が響いた。

 それは、かつてこの国を脅かした“獣の叫び”と酷似していた。

 ただ――今回は、明らかに“理性”を持った声だった。


 「……あの子が、目覚める。番の血が、揺れるのだ」


 木々の影から、一対の銀の瞳が開く。

 その瞳は、かつてこの地を封じた“者たち”が、再び蠢きはじめたことを告げていた。