蒼銀の花嫁 〜捨てられ姫は神獣の番〜




 「今日はいよいよ、君の新たな役割が正式に認められる日だ」


 二人はゆっくりと庭園を歩きながら、これまでの出来事を思い返していた。


 「振り返れば、あの不安な夜からすべてが変わったね」


 セレナは微笑み、少し照れくさそうに視線をそらす。


 「あなたと誓いを交わしてから、心の奥にあった迷いが溶けていったの」


 アグレイスは力強く頷き、彼女の肩に手を置く。


 「君の強さは、内に秘めた優しさから生まれている。誰よりも民を思い、私を支えてくれる」


 セレナの胸に熱いものが込み上げ、彼の言葉が彼女の心を満たしていく。