「まだ起きていたのか?」 声は囁くように柔らかい。 セレナは小さく微笑みながらも、視線を落とす。 「ええ、考え事をしていて……」 言葉は少し震えていたが、素直な気持ちを伝えた。 アグレイスはそっと彼女の隣に座り、その手を取る。 「何をそんなに悩んでいるんだ?話してみてほしい」 その真摯なまなざしに、セレナの心の扉が少しずつ開いていく。 (あなたには、何でも話せそうな気がする) 深く息を吸い込み、セレナはゆっくりと口を開いた。