「僕は君を守る。身体だけじゃない。心も、運命も。どんな時も、君の味方だ」
セレナの瞳からゆっくりと涙があふれた。
それは不安や恐れの涙ではなく、心が解き放たれる喜びのしずくだった。
静かに息を吐き出し、セレナは目を閉じた。
ゆっくりと意識を集中し、心の奥底にある弱さと向き合う。
(私はこれまで、自分の価値を疑っていた。だけど、あなたが私を見てくれるなら……私はここにいていい。存在していい。)
瞳を開くと、アグレイスが変わらず優しく微笑んでいた。
「ありがとう。あなたがいるから、私は強くなれる」
その言葉に彼は力強く頷き、そっと彼女の肩に手を置いた。
「君が強くなるのを僕は支える。そして、僕も君の支えになりたい」
その誓いの重みが二人の間に満ちていった。



