蒼銀の花嫁 〜捨てられ姫は神獣の番〜





二人の間に流れる時間はゆっくりと、けれど確実に距離を縮めていく。
アグレイスはそっと手を伸ばし、セレナの手を優しく包み込む。


「怖い時もあるだろう。そんな時は、必ず僕に話してほしい」


その声には、優しさと強さが混じっていた。

セレナは深呼吸をし、心の中のわだかまりを少しずつ解き放つ。


(わたしはもう、一人じゃない。あなたがいる。これからは……)



ふたりはゆっくりと見つめ合い、自然と唇を重ねた。
初めて交わすキスは、甘く、少しだけ緊張と戸惑いが混じっていた。

けれどその一瞬で、心が繋がり合うのを感じた。


「これからも、ずっと一緒にいよう」


アグレイスがそっとささやく。


「ええ、ずっと」


セレナも応える。

その約束は、何よりも強く、ふたりの未来を照らす光だった。