蒼銀の花嫁 〜捨てられ姫は神獣の番〜




東屋に腰掛け、二人は向かい合う。
外の世界とは違う、ここだけの静寂がふたりを包む。


「今日は、初めての約束をしようと思っている」


アグレイスが真剣な瞳で言った。


「約束……?」


セレナは少し戸惑いながらも、彼の言葉を待つ。


「僕は、君を守る。身体だけでなく、心も。どんな時も君の味方だ」


彼の言葉は、決して空虚な儀式ではなく、真摯な覚悟そのものだった。
セレナの胸に、じんわりと温かい光が灯った。


(彼は、言葉にすることで、私の存在をもっと大切に思ってくれている)


「私も、あなたを支えたい。あなたの光でありたい」


セレナは小さく、けれど確かな声で答えた。