蒼銀の花嫁 〜捨てられ姫は神獣の番〜




 「ねえ、これからの生活はどんな風に過ごしたい? 君の望みがあれば、聞かせてほしい」


 その問いかけに、セレナは深く息を吸い込み、胸の内を見つめる。


 (私は……ただ、あなたと穏やかな日々を過ごしたい。笑い合いながら、手を取り合って歩く毎日を)


 「一緒に過ごす時間を大切にしたいの。何気ない毎日が幸せだと感じられるように」


 彼女の声は優しく、それでいて強く揺るがない。アグレイスはその想いを受け止めるように、そっと肩に手を置いた。


 「俺も同じ気持ちだよ。君となら、どんな困難も乗り越えられそうだ」


 二人は庭園の奥にある白いベンチに腰を下ろす。手を重ね、互いのぬくもりを確かめ合いながら、静かな時間を共にした。