蒼銀の花嫁 〜捨てられ姫は神獣の番〜




 午後、アグレイスと共に領地の村へ向かう。
 車窓から広がる豊かな緑と、そこに暮らす人々の生活が視界に飛び込んでくる。

 小さな子供たちが手を振り、農夫たちが笑顔で迎えてくれた。


「あなたは、本当に民のことを思っているのね」


 アグレイスの言葉に、セレナはうなずいた。

「はい。妃として、皆さまのためにできることを精一杯したいと思います」



 夕刻、王宮に戻り歓迎の宴が開かれる。
 煌びやかな装飾の中、セレナは堂々と立ち、視線の中に自信が宿っていた。