「おはようございます、セレナ様」
その一言が、セレナの胸に希望の灯をともす。
朝食の広間には、暖かな日差しが降り注いでいた。
大理石の床に映る光がまるでセレナの心の中を映し出しているように感じられた。
リディアが扉の向こうから現れる。
その姿を見たセレナは一瞬、戸惑いを隠せなかったが、すぐに穏やかな笑みを返した。
「おはようございます、お姉さま」
「おはよう、セレナ」
ぎこちない沈黙のあと、リディアはそっと言った。
「私たち、これからは共に歩んでいきましょう」
その言葉に、セレナの胸の奥に温かなものが流れ込む。
かつてのわだかまりが解け、姉妹の絆が新たに結ばれた瞬間だった。
食事の合間、セレナは静かに心の声を聞いていた。
あの日、幼かった自分を守ってくれたリディアの強さを思い出す。
(お姉さまもきっと、寂しかったんだ……。でも今は、違う。私たちは家族だ)



