星の雫 ~私の彼はヤクザの跡取り~

…柏木組を継ぐ事が、悠のやりたい事なら良い。

ただ…悠の笑う瞳には
どこか影があるように感じる。

悠には普通の幸せな人生を歩んで欲しい。
そう思っている一方で、柏木組の事を思えば
悠に継いで欲しい…私自身どこか矛盾した思いを抱えていた。

悠もきっと…これは仕方のない使命だと思って
背負おうしているのだろう。

だから、何も言わず稽古を頑張っている悠に、
柏木組を本当に継ぎたいのかなんて聞けないまま
月日は流れ、あっという間に悠も高校生になり
また一段と男らしくなった。

悠は、あまり学校の事を話したがらないし
携帯を持たせてもあまり使う所を見なかったけど
ここ最近は、稽古終わりに誰かとよく電話しているのが分かった。

友達かな…?そう思ったけど、
表情が柔らかくどこか照れたような…でもとても優しい雰囲気で話をしている様子に、

もしかして…彼女?と私の中でどこか心が踊る感覚がした。