「ルナ、大丈夫か」
抗争の日の朝、熱が出て寝込んだ私を
響さんはいつものように心配そうに見つめる。
「…ふふ、大丈夫ですよ。ごめんなさいね。
こんな大事な日に体調を崩して」
「…」
「…悠にとっても大切な日なのに、笑顔で元気に送り出さないといけないのに、母親失格ですね」
「ルナ、そんな事ない。
俺も悠もルナの存在に本当に救われてる。
ルナがいなかったら、柏木組もここまで強くなれなかった。俺の人生に、ルナがいないなんて考えられないんだよ」
…響さんは私と出会ってからずっと甘い言葉を掛けてくれる。怒られた事もない。喧嘩した事もない。こんなに優しくて強い響さんの愛情が、私に向いている事は、私の人生にとっても奇跡のようなものだ。



