「では次に」
勤務時間が変わること、給与や賞与の説明、秘書の制服支給、福利厚生、役員経費の説明をされる。
「この特別勤務というのは?」
「パーティで暁良様のパートナーを務めていただきます」
「パーティ?」
それは無理だ。
友人の結婚式だってまだ一度しか出席したことがないし、マナーなんて知らない。
「もちろんドレスはこちらで準備しますのでご心配なく」
「そんな心配してません!」
表情がコロコロ変わる沙紀を見ながら、隣で暁良が笑っている。
この意味がわからない状況に、沙紀は溜息をつくことしかできなかった。
「私からの説明は以上ですが、何か質問はございますか?」
「全部わかりません!」
正直すぎる沙紀に目を丸くした夏目は、予想外の回答だったのか、手で口元を押さえながら笑い始めた。
「失礼しました。では暁良様、お願いします」
辞令以外の書類をすべて集めた夏目が立ち上がる。
何にも答えてませんよね? とツッコむ間もなく夏目は隣の部屋へ。
夏目を目で追っていた沙紀の視界はぐるっと動き、目の前は暁良の整いすぎた顔だけになった。
「結婚してくれ」
「意味がわかりません!」
これはどう見てもソファーに押し倒されているけれど、一体どういうこと?
「見返したくないか?」
「えっ?」
「おまえを裏切ったあの男と、優越感に浸ったあの女」
大輝と経理の若い女の子のことだ。
「俺を利用しろ」
「ですが……」
ソファーに押し倒された沙紀の頬を、暁良はそっと撫でる。
目の前の整った顔だけでも心臓が飛び出しそうなのに、撫でられたら魂が抜ける!
「俺は契約妻を手に入れる。お前はあいつらを見返す」
「契約結婚……?」
暁良の思いもよらない提案に、沙紀は目を見開いた。
勤務時間が変わること、給与や賞与の説明、秘書の制服支給、福利厚生、役員経費の説明をされる。
「この特別勤務というのは?」
「パーティで暁良様のパートナーを務めていただきます」
「パーティ?」
それは無理だ。
友人の結婚式だってまだ一度しか出席したことがないし、マナーなんて知らない。
「もちろんドレスはこちらで準備しますのでご心配なく」
「そんな心配してません!」
表情がコロコロ変わる沙紀を見ながら、隣で暁良が笑っている。
この意味がわからない状況に、沙紀は溜息をつくことしかできなかった。
「私からの説明は以上ですが、何か質問はございますか?」
「全部わかりません!」
正直すぎる沙紀に目を丸くした夏目は、予想外の回答だったのか、手で口元を押さえながら笑い始めた。
「失礼しました。では暁良様、お願いします」
辞令以外の書類をすべて集めた夏目が立ち上がる。
何にも答えてませんよね? とツッコむ間もなく夏目は隣の部屋へ。
夏目を目で追っていた沙紀の視界はぐるっと動き、目の前は暁良の整いすぎた顔だけになった。
「結婚してくれ」
「意味がわかりません!」
これはどう見てもソファーに押し倒されているけれど、一体どういうこと?
「見返したくないか?」
「えっ?」
「おまえを裏切ったあの男と、優越感に浸ったあの女」
大輝と経理の若い女の子のことだ。
「俺を利用しろ」
「ですが……」
ソファーに押し倒された沙紀の頬を、暁良はそっと撫でる。
目の前の整った顔だけでも心臓が飛び出しそうなのに、撫でられたら魂が抜ける!
「俺は契約妻を手に入れる。お前はあいつらを見返す」
「契約結婚……?」
暁良の思いもよらない提案に、沙紀は目を見開いた。



