「暁良さん!」
「買い物か?」
「はい」
実はこれも夏目の計画だ。
秘書って怖い!
「彼は……経営会議で見たな」
「営業部の加賀大輝です」
急にビジネスマンモードになった大輝がいい角度でお辞儀をする。
「なぜ一緒に?」
「あ、実は暁良さんにネクタイをと思ったのですが、私ではわからないので相談に乗ってもらっていました」
今、渡してもいいですか? と沙紀は買ったばかりのネクタイを差し出す。
「このブランド、高いだろう」
「いつもお世話になっているので」
「ありがとう、沙紀」
ネクタイを受け取ってくれた暁良に沙紀はよかったと微笑んだ。
「おい、沙紀」
大輝にグイッと手首を引っ張られた沙紀は、呑気に「え?」と振り返る。
「どうしたの、大輝」
「あの人、婚約者がいるって知らねぇのかよ」
「……知っているけれど?」
「おまえ、知っていて!」
なんで小声で話すのだろう?
普通に話せばいいのに。
「沙紀、コレのお礼に昼飯でもどうだ?」
「あっ」
どうしようと沙紀は大輝の方をチラッと見る。
「かまわないか? ついでに来週の出張の話もしたいし」
「は、はい。どうぞ。では俺はこれで」
逃げるように消えていった大輝に沙紀は首を傾げる。
「長い物には巻かれるタイプか」
「そうみたいです」
「ビジネスマンとしては正解だが、男としてはイマイチだな」
相手が自分の会社のCEOでは太刀打ちできないのでは?
沙紀は冷静に無理でしょと思ったが、口には出さなかった。
「沙紀が欲しいなら、どんな手を使ってでも手に入れないとな」
スッと腰を引き寄せられ、耳元で囁かれるのはなぜ!?
「どんな手でもって、暁良さんには必要ないでしょう?」
見た目が良くて、地位もお金もあって、この若さでCEO。
どんなお姉さんだってOKするに決まっている。
「そうだといいけれど」
さぁ、昼飯と誤魔化されるように沙紀は手を引かれながら店へ。
今日もおいしすぎる豪華な料理を見ながら、油断するとすぐに太りそうと沙紀は危機感を覚えた。
「買い物か?」
「はい」
実はこれも夏目の計画だ。
秘書って怖い!
「彼は……経営会議で見たな」
「営業部の加賀大輝です」
急にビジネスマンモードになった大輝がいい角度でお辞儀をする。
「なぜ一緒に?」
「あ、実は暁良さんにネクタイをと思ったのですが、私ではわからないので相談に乗ってもらっていました」
今、渡してもいいですか? と沙紀は買ったばかりのネクタイを差し出す。
「このブランド、高いだろう」
「いつもお世話になっているので」
「ありがとう、沙紀」
ネクタイを受け取ってくれた暁良に沙紀はよかったと微笑んだ。
「おい、沙紀」
大輝にグイッと手首を引っ張られた沙紀は、呑気に「え?」と振り返る。
「どうしたの、大輝」
「あの人、婚約者がいるって知らねぇのかよ」
「……知っているけれど?」
「おまえ、知っていて!」
なんで小声で話すのだろう?
普通に話せばいいのに。
「沙紀、コレのお礼に昼飯でもどうだ?」
「あっ」
どうしようと沙紀は大輝の方をチラッと見る。
「かまわないか? ついでに来週の出張の話もしたいし」
「は、はい。どうぞ。では俺はこれで」
逃げるように消えていった大輝に沙紀は首を傾げる。
「長い物には巻かれるタイプか」
「そうみたいです」
「ビジネスマンとしては正解だが、男としてはイマイチだな」
相手が自分の会社のCEOでは太刀打ちできないのでは?
沙紀は冷静に無理でしょと思ったが、口には出さなかった。
「沙紀が欲しいなら、どんな手を使ってでも手に入れないとな」
スッと腰を引き寄せられ、耳元で囁かれるのはなぜ!?
「どんな手でもって、暁良さんには必要ないでしょう?」
見た目が良くて、地位もお金もあって、この若さでCEO。
どんなお姉さんだってOKするに決まっている。
「そうだといいけれど」
さぁ、昼飯と誤魔化されるように沙紀は手を引かれながら店へ。
今日もおいしすぎる豪華な料理を見ながら、油断するとすぐに太りそうと沙紀は危機感を覚えた。



