愛したがりやな生徒会長は溺愛したりない。

冗談だった…恥ずかしい…。

「…瑠璃さ、自分がなんて言ったか分かってる?」

「えっ?」

「そんなこと言われたら俺、我慢できないんだけど…」

「へ? だめだよっ…」

真剣な顔をしたなぎくんが、ゆっくりと顔を近づけてくる。
反射でゆっくりと目を瞑り、あと数cmのところで華ちゃんの大きな声が生徒会室に響いた。

「すとーーーーぷ!! なにしてんの!!」

顔を近づけていたなぎくんが小さく舌打ちをし、顔が離れていく。

…ちょっと残念。
なんて思ってしまった私は頭を振る。

ダメダメ。今は会議に集中!!

よしっと意気込んで喧嘩腰になっている二人を止めに入った。

「山本? 邪魔しないでくれる??」

「はぁ〜? 私はるりたんが困っているから助けただけなんですけどー?」

「はぁ? どの顔見て言ってんの??」

「あの、二人ともそろそろ会議を…」

「おーい、お前らいい加減会議始めるぞ」

いい加減にしろと目が語っている島崎くんが声をかけると、二人は一瞬固まり、それぞれの席に向かっていく。

私も慌てて席に向かい、全員が席に着いたのを合図に会議が始まった。