愛したがりやな生徒会長は溺愛したりない。

「だってるりたんがかわいかったんだもーん」

「は? 何勝手にしてんの? てか可愛い瑠璃を見ていいのは俺だけなんだけど?」

「きゃはっ、こっわ笑」

「というか瑠璃もだよ? 何で俺以外にそんな可愛い顔みしてんの??」

「え、えぇ? 可愛いって…華ちゃんは同性だし…」

眉間に皺を寄せるなぎくんに頬をむにむにされていると、また生徒会室の扉が開いた。

「うおっ、ドア近くで何やってんだ? お前ら」

「あっ島崎君…」

扉を開けたのは黒髪めがねの男の子。島崎 夜弥(しまざき よみ)くん、生徒会副会長だ。
ちなみに、華ちゃんと島崎君、なぎくんは幼馴染みらしい。

「全くお前らはいつもいつも…やるなら会議後の放課後にしろ」

「いや、昨日それで先生に見つかりそうになってさー」

「~~~~! ちょっなぎくっ!」

昨日はあの後、何故か生徒会室に先生が来てしばらく一緒に隠れていた時にイタズラをされてしまって大変だったのだ。
その時のことを思い出してまた顔が赤くなってしまった。

「あ!また可愛い顔して!!ダメだって言ってるでしょ!夜弥、山本みんなよ?」

必死な様子のなぎくんに島崎君と華ちゃんが呆れた様子でため息をついている。

「は~さっさと会議おわらしちゃお〜」

「見てられんな…そもそも学校でイチャつくな」

「………そうだね、俺も早く瑠璃といちゃいちゃしたいし、さっさと終わらせよう」

じとっと二人を見ていたなぎくんは少し思案した後、さっきとは打って変わって名案とばかりに私を引き連れ、生徒会長席に座ると、膝の上に私を跨らせた。

「な、な…会長!!なにを…!」

「え~瑠璃? 名前で呼んでって昨日言ったでしょ?」

「うっ…ってそっちじゃなくっ」

「すとーぷ、るりたん困ってるでしょ、あと目の前でいちゃつかないで」

「絶対最後が本音だろ」

「あー!夜弥なんか言った??」

「なんも?まぁそういうってことは何か思うところがあるんだろ」

「なによ!!?喧嘩売ってるの!?」

島崎君と華ちゃんが言い合いをしてるのを横目で見ながらなぎくんが顔を近づけ耳元で囁く。

「うるさい奴らだなぁ。ねぇ瑠璃? 終わったらデートしようね」

「え、え?えっと…」

「なーんてね、じょうだ…」

「お、終わってから、なら」

「え…」

「え、あ、やっぱなし! です!」