メイドさんは、守りたい!


やっぱり、受け入れられないかな。


不安でドキドキしていると、周様が目を開けた。

困った目でわたしを見ている。


「その力で、ずっと俺を守っていてくれたのか?」

「できない時もありましたけど、曾お爺様にお願いされましたから頑張りましたよ」


周様はもう一度目を閉じて、永遠にも感じる時間の後、目を開き笑った。


「ありがとう」


とても優しく笑うから、胸がいっぱいになる。


「曾御祖父様は、キミの力を知っているんだな」

「はい」

「律果も?」

「なんか、バレちゃいました」


照れ隠しのように笑うと、周様も笑う。


「俺は、ここ最近ずっと、宮条家に害をなしたいものに狙われていたんだ。ゴールデンウィークの時、二組の生徒に誘拐されたのが引き金となってキミが呼ばれた」


律果くんの隣の空いている席、そういうことだったんだ。


「曾御祖父様呼ばれたのが、どんなのかと思ったら、キミだった。期待以下で、期待を超える」


それって、いいことかな?

よく分からないけど、周様は真面目な顔で伝えてくれる。


「今日で、ゴールデンウィークから続く一連の真犯人も分かり捕まったらしい」

「良かったです」


周様は、口を閉じ、間を置く。

そして、わたしを見た。


「これからもメイドとして、その力で俺のことを守ってくれるか?」


……これからも、かぁ。


「嫌だったか?」


すぐに返事しなかったのが、不安なのか尋ねられる。

わたしは、首を横に振った。


「もちろん、メイドとして周様に仕えることは続けていきたいです。でも、わたし周様のお友達になりたいんです」

「友達⁉︎」


予想外の話だったのか、すごく驚かれる。


「駄目ですか?」


これがダメでも、もちろんメイドとして守るつもりでも、わたしは友達になりたい。


周様は、ふっと笑った。

冷たい目じゃない、それこそ友達を見るような目で。


「いいぞ。寧色」

「やったー! こらからも守りますね、周様!」