メイドさんは、守りたい!


「安藤寧色、あれは、どういうことだったんだ?」


シャンデリアを退かせたことで、わたし達は無事脱出できたけど、パーティーは中止になった。


それは、しょうがない。

シャンデリア、ほぼ落ちてたし、めっちゃ燃えてたし。

ああ、いっちゃんと踊れなかったなぁ。

それが、すっごい心残り。


でも、ずっと考えてはいられない。


今わたしは、警察の事情聴取や、病院での検査を終え、周様の学習室で、周様に尋ねられているのだ。

にこって笑ってみるが、周様の目は変わらず警察より断然鋭い。


まぁ、言うしかないかぁ。


諦めて口を開こうとすると、律果くんがわたしの前に立つ。

こっちを向いて。


「律果くん?」

「おい、律果。割り込むな、背を見せるな」

「大丈夫だよ、寧色。何かあったら、オレが守るから」


律果くんは、ニッと笑う。


それ、周様を敵にするって言っているようなものだ。

でも、その一言は心強い。


「後で好きなお菓子作ってやるよ」


また、心強い一言だ。


「ケーキがいいな」

「おう」


律果くんが前から退いたから、また周様と目が合って、わたしは口を開く。


凄くドキドキするけど、言うんだ。


「周様、わたし。超能力が使えるんです」


周様は何も言わない。

ただ、驚いている様子だった。


「サイコキネシスっていって、触らずに物を動かせるんです」

「そうか」


周様は、目を閉じてしまう。